シポリン大理石(cipollino)はエウボイア(エヴィア)島南部の西海岸で採掘された。アウグストゥス帝時代(紀元前一世紀末)にローマに導入され、円柱の柱身や都市や属州の最重要建築物の化粧張りに用いられた。オスティアにおけるシポリン大理石の使用はフォルムの浴場のフリギダリウムにある円柱の柱身や円形神殿のファサードで確認されている。彫刻にシポリン大理石を使用した唯一の例として知られるのは、ヴィッラ・アドリアーナのカノプスで噴水として使用されたワニの彫刻である。原石ブロックに彫られたコンスル(執政官)の名前で示される日付のわずかな例は、大理石保管所(statio marmorum)で行われた検査に関するものである。鉛封印の例は全くない。