ジャッロ・アンティーコ(giallo antico)大理石は早くも紀元前二世紀末からローマに輸入されていた。特に化粧張りのスラブ材や円柱の柱身に使用されており、マルクス・クラウディウス・タキトゥス帝(275-276年)がオスティアに惜しみなく寄贈したことが知られている。展示されている原石ブロックは既に一世紀に輸入されていたが、マリーナ門外のオプス・セクティレのある建物から出土した大理石で明らかなように、使用されたのは後の時期である。アルジェリア産の羊毛斑アラバスター(alabastro a pecorella)原石ブロックと小アジア産の縞模様アラバスター(alabastro listatoまたはfiorito)のドラム材2点は、ローマで出土した他のものと似ており、化粧張りスラブ材の製造に使われる予定だったものと思われる。
ローマ、文明博物館(Museo delle Civiltà)。ジャッロ・アンティーコ、パヴォナッツェット大理石、蛇紋岩、エジプト産赤斑岩を使用したオプス・セクティレのある建物の舗床の細部
(De Masi 2005)