この大理石の持ち送りはもともとオスティアのシナゴーグの聖櫃を装飾していた2本の持ち送りの1つである。聖櫃にはトーラー(律法)の巻物を保存する戸棚が置かれていた。持ち送りにはギリシャ語の銘文があり、このような聖櫃の建設に関連してトーラーを収納する容器を寄進した人物について語っている。持ち送りには7枝の燭台(メノーラー)を描く浮き彫りがあり、雄羊の角(ショファー)、3種類の植物の束(ナツメヤシ、ギンバイカ、ヤナギ)、シトロンの実が共に描かれている。これらはエルサレム神殿における祭礼を想起させるユダヤ教の重要なシンボルであり、同神殿の再建への希望を表現している。