この120年頃に建設された集合住宅は、高級品の販売に使用されていたらしいことが、フォルムに非常に近いことや外観が特別に凝っていることからうかがわれる。集合住宅は、南側と西側には街路に面したタベルナ(店舗)が並び、水槽と井戸のある中央の中庭 (B) の周りに展開していた。中庭には多彩色の小堂で装飾されていた。この小堂は、一族や共同体の守護神の信仰に使用されたララリウム (C) とも考えることができる。中庭の4辺に面して2階にわたる部屋が並んでいた。地上階の部屋は店舗として、中二階は住居として使用された。メンソル(穀物計量者)たちの同業者組合の守護神の名前がある大理石の井戸の井桁が出土したことから、ここにはその同業者組合の本部があったという説も出された。